ロシアとインドに住んでみた

モスクワの僻地駐妻(へきちちゅうづま)生活記

黄金の環(1) 中世の街並み・スーズダリ

 

プリヴェート!(こんにちは) chocolatです。
僻地駐在妻(へきち ちゅうざいづま)やってます。
今回は黄金の環の街の中から、スーズダリを紹介します。

 

黄金の環にある主な街の中でも、
唯一列車でアクセスできない
ちょっと秘境的な古都がスーズダリに行ってきた

車で行ったんだけど、モスクワから4時間ちょっとかかったかな

実はこの鉄道で行けないっていうのが
スーズダリが古都であり続ける一番の理由なんだよねぇ

何が見どころっていうより、街そのものが情緒があって、
普通に街を散歩しているのが、スーズダリの一番の楽しみ方かな

街の歴史

一応、歴史をおさらい

10~11世紀はキエフ公国が東に拡大してきてその一部に

11世紀にキエフ公国が解体して、
諸公国分裂時代になると、スーズダリは
ロストーフ・スーズダリ公国の首都に!

この公国にはウラジーミルやロストーフや
当時田舎町だったモスクワも含まれてた
とうことでこの時は付近で最もイケてる街だった

当時もこんな風景だったんかなぁ

ところが、残念なことに
12世紀には首都がウラジーミルに遷都してしまう
で、一時的に首都機能がない都市に格下げ

13世紀になると独立し、スーズダリ公国の首都に再度昇格

14世紀末にモスクワ大公国が勢力拡大し、
今の黄金の環にある
ウラジーミル、スーズダリ、ノヴゴロドヤロスラーヴリ
各公国を併合にかかる
当然、スーズダリも1392年に併合されちゃうんだよね

モスクワ大公国時代やその後のロシア帝政期は、
もちろん首都ではなく、いち地方都市
政治的な立場はないけど、古都なこともあり芸術は開花

19世紀に入って鉄道の時代になると
スーズダリに大事件が発生!
モスクワからニージュニー・ノヴゴロドに開通する鉄道が、
スーズダリを外れることに!!!

まぁ、今もリニアモーターカーが京都を通らず、
奈良を通る的な計画してて、
京都が反対してるよね
そんな感じかな

これにより一気に交易の要衝としての価値は暴落
商業都市としては衰退の一途に・・・

でもこれが皮肉にも
当時のスーズダリの姿を現代まで保つ大きな要因になったんだね

ソ連時代には、古代ロシア建築の保存都市に指定され、
16~17世紀の街の外観を修復したり、
国を挙げて、観光拠点として保護された

社会主義国家でも観光とかって考えるんだね
純粋に驚き・・・

スーズダリの楽しみ方

この街は教会や展示を見て回るというより、
中世の街並みそのものを楽しみたいね

なので、ぶらぶら歩いて、お茶して、また歩いて、
ランチしてまた散歩みたいなのがおススメかな

もちろん途中で馬車なんかもいいよね
あっ馬車は同じ場所に戻るんで、交通手段にはならないヨ

馬車ものんびりだよ

木造建築博物館からクレムリンまで歩いて、
さらにクレムリンの周りの土産物屋のあるあたりを散策したり

天気さえ良ければクレムリンのカーメンカ川のクレムリンの対岸に渡って
川沿いを歩いてみたり

どこを歩いても、古い教会が見えるし、
マンションとか、ビルみたいなものは全く視界にないんで、
ホント素敵

一応、散歩コースを設定するならこんな感じで、
3.5㎞ 40分くらいだけど、このルートに限らず、
気の向くままにブラブラがいいね。

クレムリン

街歩きが気持ちいいスーズダリだけど、
中に入って見ておくべき施設は
クレムリンと木造建築博物館とスパソ・エフフィミエフ修道院の3つ

クレムリンも中にはいって、展示を見るというより、
塀の中を歩いて、ぶらぶらって感じ

一応、公国の首都だった時代もあるんで、
それなりの展示はあるヨ

木造建築博物館

クレムリンの対岸にあるんで、橋を渡って歩いていける

スーズダリ近郊の村から10年にわたって集められた木造建築が
かつての農村を復元するイメージで配置されていて、
一歩入ると中世に来たみたい

それぞれの建物の中は、当時の生活風景が展示されていて
まぁ日光江戸村てきな感じかなぁ

それにしても、昔の民家って何でこんなに天井低いんだろ

木造建築博物館のなかに移設されたプレオプラジェンスカヤ教会

スパソ・エフフィミエフ修道院

旧市街のはずれにある修道院

ここは中の教会を見て回れるし、
展示室なんかも多いんで、
街歩きっていうより、がっつり観光的なスポット

一通り街歩きしたあとに、行ってみるといいかな

おススメ・レストラン

スーズダリに行ったら絶対よってほしいのが
ホテル併設のレストラン・ウレイ

ロッジがたくさんあるホテルの一番奥にあるんだけど、
美味しいんで必ず見つけてほしい

ちなみにこのホテルに宿泊するのもおススメだよ

外観はこんな感じ

ここでは、質の高い純ロシア料理を食べられる
お酒は地元の蜂蜜酒とかもある

前菜もメインも美味しいんだけど、特に食べて欲しいのはスープ

パイ包みになったボルシチ
見た目を裏切らないおいしさ

 

かぼちゃのクリームスープはこれ以上ない濃厚さ
なのにしつこくない

かぼちゃのクリームスープ ベーコン添え

更におススメがサリャンカ
3種類の塩漬けにした豚が入っていて
レモンの酸っぱさと、豚の塩味とが絶妙で、
豚肉を噛むと凝縮さえたそれぞれの豚の味がじんわり
もちろん野菜もたくさん

あー書いてたらまた食べたくなった

3種の塩漬け豚を使ったサリャンカ

個人的には、
スープストック東京の2種類のスープがついたランチ的な食べ方になってもいいから
2杯くらいスープのんで、
まだ食べれたらメインか前菜って感じでもいいかも

それくらいスープがホントに美味しかった

関連リンク

他の黄金の環の都市はこちら

【目次】ロシアに住んでみた に戻る