ロシアとインドに住んでみた

モスクワの僻地駐妻(へきちちゅうづま)生活記

ダーチャ(別荘)に行こう!

 

プリヴェート!(こんにちは) chocolatです。
僻地駐在妻(へきち ちゅうざいづま)やってます。
今回はロシア人の人生に欠かせないダーチャについて紹介します。

 

ロシア人ははっきり言ってダーチャ大好き民族

ダーチャは郊外にある別荘なんだけど、
もともとはソ連時代に食糧問題があり、
自給自足するために政府が都市市民にも郊外に別荘を与え
週末菜園で野菜を栽培させ自給率向上を促したのがきっかけ

ソ連時代は社会主義なので、
主となる会社勤めは頑張っても頑張らなくても同じ給与

なのでみなダーチャでの野菜作りの方に熱心で、
平日の勤務もそこそこにダーチャ通いに精を出したらしい

その名残でモスクワ市民はいまでも郊外にダーチャを持っていて、
週末はダーチャで過ごす家庭も多い

金曜の夜の モスクワ→郊外 と、日曜の夜の 郊外→モスクワ の道路は
通称”ダーチャ渋滞”と呼ばれる渋滞が毎週できるほど

モスクワの家は狭くても、広くて素敵なダーチャを持つことがモスクワ人の夢

ダーチャはこんか感じ

でも近頃の若者の中には、
毎週家族でダーチャに連れていかれる文化に辟易していて、
モスクワで週末遊びたいと思っている人もいるみたいなんだけど、
でもなんだかんだ言ってダーチャは素敵な文化

ロシア人と仲良くなると二言目には、
「ダーチャに遊びに来い!」
と誘われる

ということでロシア人のダーチャに行ってきた

だいたい、モスクワから車で1~3時間のところが多いので、
日本の別荘に比べると断然近い

ダーチャで何をするのと聞かれると間違いなく圧倒的に多いレジャーは”飲み”

昼前後に着いたなら、
夏なら屋外で、冬は屋内でまず飲む

お互いの家族のことや、政治のこと、
趣味や仕事、なんでも話しながらとにかく乾杯しまくる
アー楽しいね

漏れなくついてくるのがシャシュリク
その場で焼いて食べるシャシュリクはなぜかレストランより美味しい

時間があれば、近所でアクティビティをするよね

まぁ、釣りやキノコ狩りは定番だし、
池で泳ぐパターンも多い

近所にあるサーキットや、冬ならスキー場に行くこともあるね

あと、ダーチャに子供や犬いると、
食後には遊びをねだられるんで、
一緒に遊びたいね

子供のころから傭兵になる準備は抜かりなく さすがおそロシア

そんな感じのアクテビティをしてると夜になり、
再度宴会

昼の酒も残っているので、さらに酔いが進むよねぇ

花火とかするんだけど、夏なら白夜で9時過ぎまで明るいんで、
昼にやってる感じ

これでも夜9時すぎ

誰かがギターを弾きだせば、
みんな踊りだす

歌と踊りは必須かな

でもって、冬なら暖炉に薪をくべて、
その前で暖炉をみながらコニャックを転がす

暖炉 日本だとなかなかないね

なんて贅沢な時間なんだろう!

色々、書いたけど、結局飲みながらゆっくり時間を過ごすために
みんなダーチャに行く

でダーチャにいると
ほとんど何もしないで1日終わることが多いね

友達を呼び、飲み明かし、
翌週は友達のダーチャに行く

日本人に、
「ロシア人の友達のダーチャに一緒に行こう!」って誘うと
「ダーチャに行って何するの?」
って必ず聞かれるんでけど、
何もしないのが過ごすのが贅沢なんだよね

こういうロシア人の生活に触れていると、
なんか日本人より気持ちが豊かだなぁとかって思うよね

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