ロシアとインドに住んでみた

モスクワの僻地駐妻(へきちちゅうづま)生活記

美食の国 ジョージア料理 スープ・ランキング

プリヴェート!(こんにちは) chocolatです。
僻地駐妻(へきち ちゅうづま)やってます。
今回はジョージア料理に欠かせないスープを紹介します。

ジョージア人もロシア人もスープ大好き!

日本でいう味噌汁・お吸い物というよりも、
しっかり具が入ったおかずって感じ

ロシア人のママは最低でも50種類のスープを作れるらしい
なんか怪しいなぁ・・・
インド人もカレー100種類作るとか聞いたけど・・・

でもってロシア人は昼がメインの食事なので、
スープは昼に食べる!
ということでランキングから紹介します 

 

スープ・ランキング Супы

  • 90点 ハルチョー 牛のスパイシースープ Харчо 牛のスパイシースープ
  • 60点 ボルシチ(ボールシ) борщ
  • 60点 えんどう豆のスープ Суп гороховый
  • 50点 魚のスープ ウハー Уха
  • ??  アクローシカ Окрошка ジュースをかけた冷製スープ 

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牛のスパイシースープ ハルチョー Харчо

押しも押されもせぬジョージア・No. 1スープ!
ボルシチの方が有名で、どこにでもあるけど、
スープの人気投票したら、確実にハルチョーが圧勝かと

ハルチョー

ハルチョーを作るときに
使う香草はローリエ・パセリ・バジル
調味料は、黒胡椒・カイエン・パプリカパウダーあたり

なんで特殊なものは使ってない
でも一度飲んだら忘れられない味

辛いスープと言っても、
ロシア人は辛いものが苦手なので
韓国料理の辛いスープのように食べるのに苦労するレベルではないんでご安心

辛さが舌にくるというより
喉にくるタイプ

一口味わうと喉にずしっと重たい辛さがきて、鼻にスパイスの香りが抜ける

うん。独特で、クセになる
具も牛肉・野菜がゴロゴロしていて、
スープなんだけどメインみたいな存在感

はぁ一杯で満足
メインいらない

ボルシチ(ボールシ) борщ

スメタナが別盛りでパンが添えられれることも

日本でもロシア料理っていうと、
ボルシチピロシキ・ストロガノフがトップ3かと思う

もちろんロシアでもボルシチは人気のあるスープで
ほぼどこのジョージア料理店にもあるし、
ステーキ屋やファーストフード店にもある

ただ、正直いうとジョージア料理・ロシア料理にはスープは
たくさん種類があって、
ボルシチもその中の一つ
ワン・オブ・ゼムって感じ

他にもハルチョーやウハーや美味しいスープはたくさんあるのに、
なんでボルシチだけが代表選手となって日本に伝わったんだか・・・

しかもその時にロシア語のボールシが誤訳され
日本ではボルシチと呼ばれてしまった・・・

こういう誤訳は多いよねぇ。
イギリスとかオランダとかも日本語ならではだし

そのボルシチだけど、
実はもともとはウクライナ料理
でも現在はウクライナ、ロシア、ジョージアだけでなく、
その他の旧ソ連諸国や東欧でも食べられるポピュラーなスープとのこと

ボルシチの赤さはトマトではなく、ビーツの赤

牛肉を骨も一緒に煮込んで出汁をとって、
炒めたスライスしたビーツ・ニンジン・玉ねぎなどを煮込んで作る
調味料として酢やレモンも追加

牛肉、玉ねぎなどの具がザクザク

味は具材の野菜類の味と肉のコクに酸味が追加されて
飲みやすいスープだね

ロシア版サワークリームスメタナが添えてあって
これを混ぜると味変!
いっきにコクがでるんだけど、
スープがぬるくなるのが残念なとこかなぁ・・・

感想は、正直言うと、パンチが強くなくて、
すっごく期待して飲むと
やや普通
せっかく飲むならハルチョーの方がパンチ強くて印象に残る

でも、飽きがないというか、クセがないというか
毎週でも飲めるし、どんなメインとも合う
だから広まったのかもね

バーガーショップでも、ハンバーガーとセットになっているし、
ジョージア料理店でもアルメニア料理店でも必ずある

言ってみれば味噌汁くらいの存在感かもね

でもってロシア人は昼がメインの食事なので、
スープは昼に食べる!

えんどう豆のスープ Суп гороховый

いつも行っている家の近所のジョージア料理店ジョン・ジョリ(Джон Джоли)
今日のビジネスランチはなーにかな?

ロシアのレストランには平日ランチタイムに
ビジネスランチと称してとってもお得なランチを
提供してくれるレストランがある

ここも
前菜+スープ+メイン のセットで410ルーブル(約620円)

ホント助かるなぁ

前菜・スープ・メインともに
数種類から選べるんだけど、
リピートし続けるとさすがに尽きてくる

そんなときに頼むのが、日替わりメニュー
本日の前菜、本日のスープ、本日のメインが用意されていて
選択可能!

さてさて本日のスープはナニナニ?

店員に聞くと「豆のスープ」とのこと・・・

なんか地味

ハルチョーとは言わないけど、
もう少し凝ったものがいいのになぁ
と思いながら取り合えずオーダー

えんどう豆のスープ

あれかなり粘度高めな第一印象

で実際食べていると、豆が見事に溶けていて
いいコクを出している

具はジャガイモ・玉ねぎなどの野菜がゴロゴロ

これ美味しいなぁ

ほっとする味なんだけど、
それでいて存在感もある

看板メニューにはならないけど、
家で食べたい感じ

案の定、店員に聞いてみると、
グランドメニューにはないらしい

どちらかというとロシア人が家で食べるスープで、
ランチ用にだけたまに提供しているとのこと

期せずしてロシア家庭料理を食べられて
今日もいい日な予感!

魚のスープ ウハー Уха

魚のスープ???
どんな感じなんだろう?

エビのビスクやクラムチャウダーは食べたことあるけど、
魚のスープあまり記憶にないなぁ
ブイヤベースもスープではないし、、、

ということでちょっと味の想像がつかないながらも
頼んでみましょうウハー
名前が気に入った

で出てきたのがこれ
ん?
意表をついて透明なスープ

白身魚のスープ ウハー

そして一口
うん。かなりサッパリ

魚の出汁はほのかに香るものの、
レモンとディルが新鮮さとサッパリさをプラスしていて
さらっと飲める

エビのビスクのような濃厚なやつを想像していたから、
ちょっと肩透かしされたかも

魚の頭で出汁を取っていると思うんだけど、
そこまで魚を主張させていないのが特徴かな

あとで、ロシア人に聞くと、
二日酔いの日の昼に飲みたくなるらしい

たしかにレモンでサッパリしているし、

胃にも優しそう

でも、二日酔いの翌日にウハーを仕込んでいる
家庭なんてないよね

ジュースをかけた冷製スープ アクローシカ Окрошка

ロシアには国民的ジュースともいえるクワスがある。
ライ麦酵母を醗酵させた微炭酸ドリンクで甘さは控えめ
微妙に酸っぱい。

飲み慣れないと少し戸惑うんだけど、
コーラとかアメリカの炭酸飲料が輸入できなかったソ連時代から
市民のお気に入り

で、好きすぎてクワスを料理に使ったのがアクローシカ

確か愛媛県はみかんジュースをより普及させるために、
みかんジュースを使ったレシピを必死で創作して、
最後には温かいご飯にみかんジュースをかけるという悲劇まで起きたとか

なんか同じような雰囲気で、事故の予感しかしない

レシピはキュウリや茹でたジャガイモなどの野菜と
ゆで卵をスライスしてボウルに入れ
少量のスメタナ(サワークリーム)を加え
そこにクワスを流し込む

レシピを聞いてさらに怖くなる・・

アクローシカ

さぁ、実食ん、、、

なんか脳が麻痺して判断できてない・・・

これって料理? 
ジュース? 
それともなんかヤバいやつ?

スープ? 
サラダ?

美味しいかどうかを判断するもっと前の判断に
脳の全部が使われちゃって
美味しいかどうかわからない???

そうこうしているウチに完食結局、
美味しいかどうか分からず
ただただ不思議

できるだけの表現力で、味を伝えようとすると
小さく切ったキュウリとジャガイモに
砕いたゆで卵を追加して、
ヨーグルトを少量足して
少し炭酸が抜けたドライジンジャーエールをかけた
って感じかな

どう、想像つかないよね

周りの日本人に聞くと
「あんなもん食べちゃダメだよ。
美味しいって言ってる日本人見たたことないヨ」

旦那の会社の女性社員の1人は
「私は嫌いです。ロシア人の中でも好き嫌いが分かれます。」

他の女性社員
「もちろん大好き。特に暑い日は食べたくなるわぁ」

結局3回完食したけど、
未だに美味しいかどうかの判断にたどり着かず

ただただ不思議な物体

クワス スーパーでも売ってます

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